⺟乳育児について
当院は、おっぱいで育てたいと願うお⺟さんの⺟乳育児を応援しています。
⺟乳は
- ⾚ちゃんと⼀緒にいて、
- ほしそうにしたら吸わせること、
- ⽣まれた⽇から吸わせて、
- ⽣後3⽇は⼈⼯乳をあげないこと
で、⾃然に必要な量が出てきます。
妊娠中
マザークラス(後期)で
- なぜ⾚ちゃんにとってもお⺟さんにとっても⺟乳がすばらしいのか?
- おっぱいの⼿⼊れについて
- どうしたら⺟乳育児ができやすいか?
- ⽣後3⽇は⼈⼯乳をあげないこと
などのお話をいたします。
おっぱいは、出産したらすぐに出るものではなく、⾚ちゃんが⽣まれてすぐから⼀⽣懸命吸ってくれるから産後3⽇⽬ごろから出るようになります。
その間、正常に⽣まれた⾚ちゃんは、お⺟さんのおっぱいが出始めるまで待てるように『3⽇分のお弁当と⽔筒』を持って⽣まれてきています。
あせらず、あかちゃんと⼀緒に⾃然にまかせてみませんか?
上のお⼦さんの時に、おっぱいの出が悪くつらい思いをされた⽅も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
⽣まれてすぐから⺟⼦別室だったり、哺乳びんでミルクを補⾜していたような場合には、⾚ちゃんが⾃然におっぱいをほしがる回数だけ吸ってくれていない場合が多く、それが原因であった可能性もあります。
出産後すぐから⺟⼦同室で、⾚ちゃんによく吸ってもらうと、今回は分泌がよかったというお⺟さんもいらっしゃいます。
ぜひ私達スタッフと⼀緒に、もう⼀度⺟乳育児にチャレンジしてみませんか?
全⼒で応援いたします。
⼊院中
出産直後にカンガルーケアを⾏い、その後はお⺟さんが⾚ちゃんと⼀緒にいたい時に⼀緒にいられるように⺟⼦同室を⾏っております。
これは、⽣まれたばかりの⾚ちゃんはとても不安でお⺟さんをさがしてよく泣きます。
そんな時、お⺟さんがそばにいて抱きよせ声をかけておっぱいをふくませてくれると、安⼼してくれるからです。
また、こうした繰り返しを出産後早期に⾏うことでお⺟さんとのきずなを深め、落ち着いてよく寝てくれるようになるとともに、⺟乳育児のスタートをスムーズにしてくれます。
お⺟さんが疲れている時など、希望があればいつでも新⽣児室でお預かりすることはできます。
抱っこの仕⽅や、おっぱいの飲ませ⽅など、スタッフがその都度お部屋でアドバイスやお⼿伝いをさせていただきます。
また、毎⽇⼩児科医が診察し注意深い観察を⾏っておりますので、ご⼼配されませんように。
退院後
お⺟さんが不安なく育児ができるように、退院後も⺟乳育児が軌道にのるまで⽀援いたします。
またおっぱいトラブルに対しても、おっぱいをあげながら治す⽅法で治療またはアドバイスいたします。
当院では⾃然卒乳をお勧めしています。それまでのおっぱいに関する様々なご相談には、メールまたは⼩児科外来、すくすく広場でお⺟さんと⼀緒に考えていきますので、お気軽にご相談ください。
⼈⼯乳について
⽣まれて3⽇間は、⾚ちゃんがお弁当と⽔筒を持っていることや、将来のアレルギーの原因となりやすい時期ですので、医学的に必要としない限り⼈⼯乳を与えることはしていません。
4⽇⽬以降は、お⺟さんと⾚ちゃんの状態によってお⺟さんと相談の上、必要であれば⼈⼯乳を補⾜することもできます。
おっぱいの出始める時期には個⼈差があります。
1ヶ月ごろから⺟乳分泌が安定する⽅もいらっしゃいます。おっぱいの出が悪いから⺟親失格なのではありません。
⽣まれてすぐから⾚ちゃんが⾃然に求める欲求に応えてあげることが⼤切なのです。
⺟乳分泌量には個⼈差があります。⼈⼯乳が⾚ちゃんにとって必要な場合は遠慮なくあげてください。
ただし、実際に⾜りているのに不安からくる⺟乳分泌不⾜感だけで⼈⼯乳を与えることは、結果として⾚ちゃんが哺乳びんを好み、⺟乳を飲まなくなってしまう恐れがあります。
⾚ちゃんはお腹が空いて泣くだけではなく、お⺟さんをさがしてよく泣きます。